今回紹介するのは東海地方の歴史スポット。愛知県名古屋市にある『中村公園』です。
尾張国 中村は、戦国武将の豊臣秀吉、加藤清正の出生の地。この中村公園は、明治18年(1885年)創建された豊国神社を中心に、明治34年(1901年)に愛知県有の公園として作られた、名古屋市内では2番目に長い歴史を持つ公園です。園内や周辺には、秀吉・清正に関連した史跡が点在しています。
それでは「中村公園」訪問記、スタートです!
名古屋市営地下鉄 東山線の「中村公園駅」を降りると、デッカイ鳥居がどーーん!この鳥居の先に、今回の目的地があります。
駅から10分弱ほど歩いて「中村公園」の入口に到着。
中村公園の愛称は「秀吉清正公園」だそうです。そう、ここ中村は豊臣秀吉、加藤清正のゆかりの地なのです。
まずは公園の中心にある「豊国神社」をお参り。豊臣秀吉を神としてまつる神社で、秀吉らしくご利益は出世・開運・茶道・建設等。摂社として、加藤清正もまつられています。
豊国神社のとなりには「豊臣秀吉誕生の地」の碑が。秀吉は、1536年にこの地で木下弥右衛門の子として生まれました。
公園内にある「八幡社」。加藤清正が出陣の時に必勝祈願したと伝えられる神社です。※厳密には豊国神社も八幡社も中村公園の施設ではありませんが、位置的には公園のなかにあります。
中村公園の東にある「常泉寺」。
境内に「秀吉産湯の井戸」と伝えられる井戸があります。井戸は一度枯れたそうなので、当時のものそのままではないようです。
公園内にある文化施設。
この施設の2階には「秀吉清正記念館」があります。入館無料なのがうれしい!
秀吉・清正の遺品や、当時の資料を展示しています。
館内はフラッシュを使わなければ撮影もOK。ありがたい。
公園内・周辺にあるその他のスポットも紹介。
公園東にある「小出秀政出生地」の碑。小出秀政は秀吉の一門衆で叔父にあたる人物です。
常泉寺の横にある「木下長嘯子(ちょうしょうし)宅跡」。木下長嘯子=木下勝俊は秀吉の一門衆で、秀吉の正室おね(北政所)のおいっこにあたる。秀吉の親族がこのあたり(中村)にみんなで住んでいたということなんだね。
国指定 登録有形文化財の「中村公園記念館」。明治43年(1910年)に迎賓館として建てられ、当時皇太子だった大正天皇が休憩された。現存している明治期の公共木造建築物として貴重な建物です。
「大正天皇お手植えの松」
明治43年、当時皇太子だった大正天皇お手植えの松が残る。
「初代中村勘三郎 生誕記念像」
江戸時代の歌舞伎役者・初代中村勘三郎も尾張中村の出身だそうです。
以上、中村公園 訪問記でした。
静かな公園で、歴史めぐり&ちょっとした散策に良い感じです。ぜひ行ってみてください。(おわり)
※参考:中村公園公式サイト、秀吉清正記念館公式サイト、各施設リーフレット、現地案内板
※記載の情報は2019年5月時点のものです。実際に訪れる際には公式HP等の最新情報をご確認ください