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柿本城(愛知県)
伊井谷三人衆・鈴木家の城

柿本城

今回紹介するのは東海地方の歴史スポット。愛知県新城市の『柿本城』(かきもとじょう)です。

柿本城は、2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の井伊家とも関わりのある戦国時代のお城です。

それでは、柿本城址 訪問記、スタートです!

道の駅 鳳来三河三石

やってきたのは、愛知県新城市の道の駅「鳳来三河三石(ほうらいみかわさんごく)。ここを拠点にして、柿本城址へ向かいます。

道の駅 鳳来三河三石

お城の説明看板があるぞ。
どれどれ・・

◎柿本城とは…
井伊家に使える伊井谷三人衆(いいのやさんにんしゅう)のひとつ、鈴木家の居城跡。鈴木家は、徳川家康の遠江進攻(1568年)の際の道案内役を務めた後、柿本城を築城して三河・遠江国境を守るよう家康から命じられました。

1572年、武田信玄が遠江攻略に出陣。守備兵500人ほどの柿本城は、武田軍5千の兵で攻められます。本丸のみ完成したところで攻撃を受けたため、守るのは難しく、満光寺和尚らの仲介により和議を結び開城しました。

山城として完成するのは、長篠の戦い(1575年)以後のようです。ちなみに、井伊直虎の元許嫁 井伊直親(亀之丞)の母親は、この鈴木家の出身です。

道の駅 鳳来三河三石

さっそく柿城址へ。の前に…
道の駅で軽く腹ごしらえしよう!

道の駅 鳳来三河三石

奥三河ときたら五平餅!注文したのは、三石五平餅 くるみだれ。ここの五平餅はわらじ型でなく、団子型なんだね。クルミの風味が美味しい!

満光寺

では、いよいよ出発です。道の駅の裏手にあるお寺「清瀧山 満光寺(まんこうじ)を通って行きます。

満光寺

江戸時代(1707年)に建立された山門。山門は新城市の、庭園は愛知県の指定文化財です。

満光寺

この満光寺には、徳川家康にまつわる逸話があります。武田軍に追われて逃走中の家康がここに宿をとった時、鶏の声に命を助けられたと言われます。家康はその礼として、満光寺の鶏に三石の扶持(ふち)を与えたそうです。

柿本城

満光寺お堂の横から、柿本城址へ続く山道に入ります。

柿本城

登ります。軽登山ですね。

柿本城

まだまだ登ります。

柿本城

お、柵のようなものが見えてきたぞ。

柿本城

10分ほど山道を登って、柿本城の本丸に到着!

柿本城

現地説明板の縄張図。城址をひと通りまわってみよう。

柿本城

本丸内。建物は何も残っていません。

柿本城

本丸奥にある石碑。「鈴木長門守重勝之城址」と書かれている。

柿本城

本丸から三の丸を見下ろす。

柿本城

二の丸

柿本城

本丸より少し高い所にある出丸

柿本城

土塁の跡もなく、防備の基本は塀や柵を立て並べるものだったようです。

柿本城

城址の雰囲気を十分に楽しんで、戻りましょう。

満光寺

城址も道中の山道も、よく整備されていてきれいでした。新城・浜松には井伊家ゆかりの地がたくさんあるようなので、また他の歴史スポットにも行ってみたいと思います。(おわり)


道の駅 鳳来三河三石 基本情報

※参考:新城市WEBサイト、柿本城武将隊リーフレット、新城市観光協会リーフレット、現地案内板、道の駅 鳳来三河三石WEBサイト
※記載の情報は2017年8月時点のものです(追記:2019年5月現在 基本情報確認済み)。実際に訪れる際には公式HP等の最新情報をご確認ください

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